『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』中原昌也

この人の小説は脈絡も無く始まって脈絡も無く終わる。起承転結もメッセージもない。ほとんど小説としての体をなしていない。要するに無茶苦茶で出鱈目なんだけど、言葉選びのセンスが傑出しているのは認めざるを得ないからたちが悪い。喩えるなら、フォームはばらばらで、ボールの握りもなってないノーコンなんだけど、球速150キロを計測するピッチャーみたいな感じ。